実は2002年から03年かけて掃除ロボブーム(http://wiredvision.jp/archives/200306/2003061803.html)があって、日立や松下が作っていました。
http://www.hitachi.co.jp/inspire/hakken/yellow/16_lobo.htmlhttp://journal.mycom.co.jp/news/2002/03/25/05.html市場予価は日立が15万円、松下は50万円でした。研究開発費の回収を考えると、妥当な値段でしょう。スペックはルンバより賢いようです。
しかし、この商品はおっしゃるように日本メーカーの超ハイクオリティ指向があだになったのではなかろうかと思います。バブル経済が去った時勢でエアコンより高額な掃除機を買う人が何人いるでしょうか。販売計画の段階で断念されたのだろうと察します(日立は一時期市販されましたが)。というのも掃除ロボはルンバを持つ私自身の経験も交えると、「実際に生活で使ってみないとその恩恵が理解できない」たぐいの商品であり、初めに購入した層の実体験がクチコミで広がるようなものでないと販売が難しいと思います。どういうことかというと、使ってみないと良さがわからないというたぐいの商品はガジェット好きのお父さんのお小遣いでお試しで買える程度の価格でないと売れません。たぶんメーカーは確実に売れるという見込みができない限り決して量産&製品化しませんし、実際に売れなかったので撤退したのだろうと思います。
一方ルンバのすごいところは、徹底した低コスト化と100点満点を狙わないということでしょう。故障もよくしますが$300ぐらいの商品であれば、消費者は通常の掃除機と比較して購入することができます。低コストの一つに、あのランダムな動きがあります。あの動きは掃除するという動きを数種類の動作パタンに一般化することによって、部屋の地図を作らなくても100点満点ではないが十分部屋がきれいになるレベルまで掃除されるようになっています。これにより部品単価が高いCPU周りを安い低性能なチップで製品化できているのだと思います。